目のコラム

  • 公開日:2024.11.25

白内障とは

人の眼はよくカメラに例えられます。カメラでいうレンズに相当するのが水晶体です。光を通し屈折させて網膜に映します。それからピントを合わせる働きもします。そして、その水晶体に濁りがでてくる病気が白内障です。

水晶体の構造

水晶体は楕円球体をしており、大人では縦横径は約9~10mm、前後径は約4mmです。近くを見るときには厚くなり、遠くを見る時では薄くなることで、ピント調節をします。水晶体は光を通しつつ屈折を行う、カメラでいうレンズの役割をしています。

白内障とは

水晶体は主にたんぱく質と水でできていますので、だんだんと変性し、濁ってきます。白内障が進むと、濁りによって光を通しにくくなるので、光の情報が奥の網膜まで届かなくなります。眼鏡は眼の屈折を変えるだけのものですから、この濁りが強くなればどんな眼鏡を使っても見えにくい状態になります。

出典:https://www.santen.com/jp/healthcare/eye/library/cataract/20860

この濁り(=白内障)、の原因の90%以上は加齢です。多くはありませんが、若いひとに発症することもあります。

白内障の原因

  • 加齢
  • 遺伝
  • 糖尿病の合併症
  • 紫外線
  • タバコ
  • ステロイド薬
  • 放射線
  • 外傷
  • アトピー性皮膚炎

白内障の症状

水晶体の濁り方によって色々な自覚症状を生じます。全体的に濁ればもちろん全体的にかすむわけですが、マダラに濁ったり奥の一層だけ濁ると乱反射を起こすので眩しく見えたり(これは車のガラスが汚れていると眩しく感じたりすることと似ています)、水晶体の真ん中が硬く丸くなると屈折が強くなるので近視が強くなります。また、二重、三重に見えることもあります。